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水道水がいつもと違うとき
水道水が濁る原因と濁っているときの対応方法についてご紹介します。
水道管の破損や水道工事、火災(消火栓の使用)により、水道管の中を流れる水の速度や向きなどが急激に変化することで、空気により白濁したり、水道管の中に蓄積された鉄サビなどが水に混じることで赤茶色の濁りが発生することがあります。
予定された工事などで濁りが発生する可能性がある場合は事前にお知らせをしますが、予期せぬ事態により濁りが発生することがありますので、水道水が濁っているときは下記を参考に対応してください。
水道水が濁っている
1.水が白く濁っているとき
白い濁りは水道管の中の圧力が急激に変化したことにより、水に溶け込んでいた空気が気泡となって白く濁ったように見えています。
【対応方法】
- 透明のコップなどに注いで様子を見てください。
- 沈殿物がなく、下の方から濁りが無くなり透明になる場合は飲用や洗濯などに使用していただいて問題ありません。
- 水道水に色がついていたりコップに注いでしばらくしても水が透明にならない場合は、別の原因が考えられますので、水の使用を控え、上下水道局までご連絡ください。
2.水が赤茶色に濁っているとき
水道管の中の水の流れる速度や向きが変わったことにより、水道管の中に蓄積されていた鉄サビなどが水と混じることで赤茶色の濁りとなっています。
水が赤茶色に濁っているときは、付近の消火栓や排泥弁から濁り水を排出して濁りを解消する作業を上下水道局で行います。
【対応方法】
- 赤い濁り水の原因となる鉄分・マンガンは、もともと水道原水に含まれている成分です。万が一、濁り水を口にされたとしても直ちに健康に害があるものではありませんが、飲用は控えてください。
- 濁り水を洗濯などに使用すると色が着く可能性がありますので、洗濯水には使用しないでください。
- 屋外にある散水栓などから数分水を流してください。
- 濁りが解消し、無色透明になったら飲用や洗濯に使用できます。
- 給湯器(エコキュート、電気温水器等)や浄水器、トイレなどは詰まってしまうことがありますので、濁りがおさまったことを確認した後に使用してください。
- 濁りが解消した後、再度濁った場合や濁りがいつまでも続く場合は、上下水道局までご連絡ください。
**ご注意ください** |
水道水から異物が出る
1.赤褐色の異物
【原因】
老朽化した給水管に発生した鉄分が剥がれて出ていることが原因です。「水が赤茶色に濁っているとき」と同じ理由です。茶色や黒色のこともあります。
家の中の蛇口によってサビが出たり出なかったりするのは屋内の配管サビです。水道本管が原因の場合、すべての蛇口からサビが出ます。
【安全性】
鉄は人体に必要な栄養素であり、少量であれば口にしても人体への影響はありません。
【対応方法】
出し始めの水をしばらく放水してから使用してください。根本的な解決には老朽化した管の交換が必要です。
2.白い異物
(1)ヤカンやポットの内側や水まわりに白い異物が付着したり、氷がとけた後に白濁したものが残る
【原因】
水道水中にはミネラル分が含まれており、適度に含まれることによって水の味を良くしています。このミネラル分は水が蒸発してもあとに残ります。このため、水を使ったときに飛び散った水分の蒸発後に白いはん点ができ、これが繰り返されて幾分厚みのある白い付着物になります。特に黒っぽいタイルなどでは目立ちます。
また、ヤカンで長時間加熱を続けたり、湯沸しポットに水のつぎ足しを繰り返していると、水中のミネラル分濃度が高くなり、器具の内側に白い付着物が見られることがあります。
【安全性】
白い付着物はミネラル分ですので、特に問題はありません。
【対応方法】
水まわりで飛び散ったり食器などに付着した水は布などでふき取ってください。ヤカンなどでの長時間の加熱や空だきにもご注意ください。
また、湯沸しポットなどは水を入れ替えて使用してください。
(2)氷の中央部の不透明な部分、氷がとけた後に白いものが残る
【原因】
一般家庭で氷を作る場合、水は外側から徐々に凍り、水に溶けていた空気やミネラル分が中央部に集められる現象が起こります。そのため、できあがった氷の中央部は白く不透明になってしまいます。そして、氷が溶けた後、空気は大気中に蒸発してしまいますが、ミネラル分の一部は水に溶けない物質に変化しているので、白い物質として残ります。市販されている氷や、業務用の製氷機で作った氷は、中央部の不透明な部分を取り除きながら凍らせていくため、できた氷は透明に見えます。
【安全性】
白い付着物はミネラル分ですので、特に問題はありません。
3.黒い異物
【原因】
止水栓や宅内給水栓に使われているパッキンのゴム表面が劣化し、水栓の開閉操作を行った際に細かく砕けた粒が出てくることがあります。
また、シングルレバー混合水栓のブレードホース内面などに使用されるEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)が劣化し、はく離したものが出てくることがあります。
【安全性】
水栓に使用している材質は、有害な物質が出ないことを確認しています。万が一、口にしても人体への影響はありません。
【対応方法】
水栓に使用している部品でゴムなどの劣化するものは、定期的な交換をお願いします。取付工事店、管理会社、水栓メーカーなどにご相談ください。
水道水の水質について
水道水の水質は、水道法により給水栓における水道水が水質基準に適合することが義務付けられています。
小千谷市では、安全で良質な水道水をお届けするために水源から給水栓(蛇口)に至るまでの水質検査について年間の水質検査計画を策定し、これに基づいて、市内各給水区域の端末給水栓(蛇口)で水質検査を実施しています。水道水の水質検査結果については、広くご理解いただけるように市ホームページに掲載しています。