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函山(はこやま)城跡
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更新日:2025年4月1日更新
【立地】「桜峰」(さくらづんね、標高377メートル)から連続する尾根の突端(とったん)に立地します。妻有荘(中魚沼郡)の北の玄関口に位置し、街道と信濃川を見下ろしています。
【築城年代】 建武元(1334)年に新田氏の一族、粟田(あわだ)左近頭により築城されたといわれています。
【人物】築城主と伝えられている粟田氏のほか、田中筑後守有重、泉沢氏などが拠点としていたとされますが、いずれも江戸時代の記録
または伝承によるものであり、当時の確かな文書などの記録は見つかっていません。
【遺構】主郭をはじめ大きな郭は、深さ5メートル以上の堀でそれぞれを遮断し、さらに城の西側には小郭を連ねています。ヤセ尾根を
巧みに利用した山城であり、切岸を傾斜角60度前後に設けることで防御を強固にしています。
【見どころ】現在、主郭部分付近には舗装された林道が整備されており、自動車等で気軽に訪問することができる貴重な山城です。
文化財指定日 1972年4月1日
写真中央部が函山城
本丸と二の丸の間の堀切
頂上から信濃川を望む