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絣付け(かすりつけ)技術

印刷ページ表示 更新日:2025年4月1日更新

縮や紬などの小千谷の織物は、もともと白地や無地でした。江戸時代の延宝~天和年代(1680年前後)に絣付け技術の原形が考案され、その後改良を加えていくことで、織り模様を思い通りに表現できるようになったといわれています。
『北越機業史』(明治36年刊行)に「享保年間、越後小千谷の職工、カスリチヂミを織り出せり」と記載されていることから、少な
くとも1700年代前半には技術が普及していたと推定できます。
緯よこ糸いとのみで絣模様を表現する技術は全国的にも珍しく、小千谷織物独特の柔らかい模様を描き出す貴重な工芸技術です。

絣付け技術指定用件
1 基本図案を木羽定規又は板定規に転写して使用すること。
2 絣模様は手くくり又は手すり込みの技法によること。
3 緯絣糸は張り台にかけ定規を1枚ずつ取り出し耳じるしをつけたのち墨付けを行うこと。
4 手すり込みにより、糸の芯部まで染料を浸透させること。
5 絣糸は蒸気で発色させ、色止め、水洗いをおこなうこと。

文化財指定日 1990年7月20日

絣付けをしている様子の画像手すり込みによる染色

完成した緯糸の画像染め上がった緯糸

図案と木羽定規の画像図案と木羽定規

所在地 小千谷市城内1丁目8-25 小千谷市総合産業会館サンプラザ1階「織之座」 地図
アクセス 関越自動車道小千谷インターから車で3分、上越線小千谷駅からバスで10分

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