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片貝の木遣りと古式玉送り(かたかいのきやりとこしきたまおくり)
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更新日:2025年4月1日更新
四尺玉花火の打ち上げで有名な、浅原神社(あさはらじんじゃ)の秋季例大祭「片貝まつり」に欠かせないのが、木遣りを唄いながら行う古式玉送りです。
玉送りは、明治初期に町内の花火をまとめて神社に奉納してから、打ち揚げるようになったのが起源といわれています。玉送りでひく
山車(屋台)には、「奉納大煙火」(ほうのうだいえんか)と書かれた花火玉の入った玉箱に幣束(へいそく)を立てて注連縄(しめなわ)箱の前に酒樽三個を積み上げ、後ろには囃子(はやし)用の大小太鼓を載せます。そして、江戸火消しのような揃いの印半纏(しるしはんてん)を着て木遣りを唄い、町内を回りながら神社に花火を奉納します。
片貝の木遣りには、前唄(まえうた)・道中(どうちゅう)木遣り・奉納木遣りの三曲があります。木遣りはその名のとおり、大きな材木などを運ぶ時に力を合わせるための掛け声から始まったもので、歌詞が少なく、囃子が多いほど古いといわれています。
地元の大切な文化として、後継者を育成しながら次世代に伝承されています。
文化財指定日 2001年7月23日
古式玉送りの様子
木遣りを奉納する
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