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郡殿(こおりどの)の池
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更新日:2025年4月1日更新
郡殿の池は、西山丘陵の標高約230メートルにあり、広さはおよそ70アールです。水源地として住民の生活を潤すとともに、竜神伝説などの昔話もあり、古来より地域の人々に親しまれていた場所です。池は木々に囲まれており、静けさの中で鳥の鳴き声がよく聞こえ、夏でも涼しさを感じます。
池の特徴は水面に浮かぶ浮うき島しまで、風と水流にまかせてついたり離れたりを繰り返しています。尾瀬や霧ヶ峰の湿原にある浮島とは成り立ちが異なりますが、浮島上の植物については、共通の種類が多く確認されています。
この池で注目される植物としては、ヤマドリゼンマイ、ミツガシワ、ミカズキグサ、トキソウ等があります。ほかにモウセンゴケ、レ
ンゲツツジ、オオニガナなど数十種が見られます。
また、希少なトンボ類も生息しており、エゾイトトンボ、カラカネトンボ(高山系)、マダラナニワトンボ(南方系)など30数種が
いるとされています。
文化財指定日 2004年3月30日
郡殿(こおりどの)の池