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小千谷縮布見本帖(おぢやちぢみふみほんちょう)
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更新日:2025年4月1日更新
江戸時代、小千谷縮は将軍家をはじめ、武士から一般庶民にいたるまで多くの人々に着用され、最盛期の生産量は、年間10万反(一反でおよそ一人分の着物)にも及んだといわれています。
見本帖とは、縮商人が江戸や京都などへ商売に行く際に持参し、注文を取るために使用されたものです。さまざまな図柄の縮の切れ端を貼り付けたものや、墨や絵の具で模様を描いたものがあります。
現在残されている見本帖には、主に江戸時代後期(天明~弘化年間頃)に製作された数千点の小千谷縮の見本が貼り付けられています。歴史的価値もさることながら、当時の絣や染の高い技術力を見ることができる大変重要な資料といえます。
文化財指定日 1952年12月10日
天明2年(1782年)の日付が記された見本帖
小千谷縮布見本帖の内容