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内ヶ巻(うちがまき)城跡
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更新日:2025年4月1日更新
【立地】高場山(たかばやま)山麓北東に延びる丘陵上、標高247メートル地点に立地します。信濃川と魚野川の合流点を見おろし、妻有(つまり)荘(中魚沼郡)と上田荘(南魚沼郡)への交通を押さえる要所にあたります。
【築城年代】鎌倉時代の終わり頃、新田氏の一族である田中氏により築城されたと伝えられています。
【人物】築城主といわれている田中氏は、中世に川井周辺の二十の村を領地にしていたとされ、戦国時代まで同地を治めていたといわれ
ています。中でも田中大炊介義房は、川井地内の妙高寺の開かい基き とされ、現在も妙高寺境内で大切に供養されています。
【遺構】ふもとからの比高は150メートルほどで、市内の山城の中でもそれほど高低差が大きくありませんが、山全体が天然の険しい
地形であることから、高さ以上に強固な天然の要害です。そこに切岸や空堀などをつくることで、一層堅固に仕上げています。
【見どころ】最大の特徴は、尾根を連続的に遮断する堀切で、主郭付近を大きく防衛しています。
文化財指定日 1972年4月1日
内ヶ巻城の全景。右の高所は高場山
本丸と二の丸の間の堀切