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魚沼神社阿弥陀堂(うおぬまじんじゃあみだどう)
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更新日:2025年4月1日更新
魚沼神社の創立年代は明らかではありませんが、もとは「上弥彦大明神」(かみやひこだいみょうじん)とよばれ、安永9(1780)年に京都の吉田家から、現在の「魚沼神社」と名乗ることを許されたといわれています。中世には上杉家をはじめとした武家の信仰を集めたことから、多くの文化財を所蔵しています。
境内正面の本殿に向かって手前左側にある阿弥陀堂は、高さ約7メートル、桁行(けたゆき)約5メートルの三間四方の広さで、一重宝形造茅葺(ほうぎょうづくりかやぶき)のお堂です。昭和29(1954)年の大規模な解体修理の際、実肘木(さねひじき) という部分に「永禄六年乙丑」の文字が確認されました。このことから建築年代は、永禄6(1563)年、あるいは干支(えと)からみると永禄8(1565)年と推定できます。
また、軒の張り出しがきわめて短いことや、正面以外に縁(えん)が存在しないことは、豪雪地帯の建物として配慮されたものと推定できます。明治初年の神仏分離で「神輿舎」(しんよしゃ)と改称されましたが、その後ふたたび阿弥陀三尊が安置され、前述の解体修理を機に「阿弥陀堂」の名称に戻したとされています。
文化財指定日 1906年4月14日
魚沼神社阿弥陀堂
所在地 | 小千谷市土川2丁目12-22 | 地図 |
アクセス | 関越自動車道小千谷インターから車で2分 |